アユモドキ
アユモドキ
 本種はドジョウ科に属し、びわ湖淀川水系と、岡山県吉井川・旭川・高梁川水系のみに 分布する魚である。姿形やうごきがアユに似ていることから、名前がついた。日本産のドジョウの仲間では唯一尾ビレに切れ込みがある。
 生息環境の悪化により個体数が減少し、絶滅を危惧した(財)淡水魚保護協会(1971-1994)の尽力により昭和52年に天然記念物(文化庁・文化財保護法)に指定された。 また、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(種の保存法)」でも捕獲その他が規制されたり、生息 環境の保全するなど保護増殖が図られている。
 大阪府内では淀川に生息していたが、現在ではほとんど姿をみることはできない。1997年を最後に生息記録は途絶えている。6月から9月に河川の増水や水田の灌漑によって一時的に生じる水域の石礫の間や植物の根もとに1.5~1.7㎜の 球形をしたを産みつける。卵の発生は早く、2日でふ化して全長3~4㎜の仔魚が泳ぎ出してくる。このような発生の早さは、一時的水域のような不安定な環境に適応した結果であると考えられる。
 小さい個体では背中から腹側にかけて褐色斑がみられるが、成長につれて不明瞭となる。6月に生まれた個体は早ければ9月には体長7㎝に達して成熟する。普通、日中は石の間にひそみ、朝夕に活動し、水生昆虫を食べて生活する。 環境省レッドリスト絶滅危惧ⅠA類、大阪府レッドリスト絶滅危惧Ⅰ類。

 ((希少魚の調査研究-アユモドキの人工繁殖))

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