ホトケドジョウ
ホトケドジョウ


 本種はドジョウ科に属し、ナガレホトケドジョウやエゾホトケドジョウに近縁。ヒゲは4対で、上唇の3対のうち1対は鼻孔より発達したもの。ナガレホトケドジョウとは酷似し、過去には同一種として扱われていた(現在もナガレホトケドジョウに学名はついていない)。ナガレホトケドジョウとの区別点は、本種は吻部に暗色斜帯をもたないこと、背ビレと尾ビレに暗色斑点が明瞭であることとされるが、個体差や地域差がある。他のドジョウ類よりも体が太短く、中層を遊泳することが多いなどドジョウのイメージからはややはずれる。研究者によっては、ホトケドジョウ類をドジョウ科とは異なるタニノボリ科に含めることもある。青森県を除く東北地方以南、太平洋側では三重県まで、日本海側では京都府、兵庫県の一部まで分布する。大阪府内でもホトケドジョウの記載はあるが、ナガレホトケドジョウをさしているものと考えられる。
 水が澄んだ流れの緩やかな細流の砂泥底に生息し、水草の間や石の下に多い。低水温を好むため、生息地には湧水が存在する場合も多い。底生性の小動物を主に食べる。産卵期は3月から6月。2~3個体のオスが1個体のメスを追尾して、水草や枯れ草などに卵をうみつけるところに放精する。本種は環境省レッドリストでは「絶滅危惧ⅠB類」に指定されている。

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