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本種はコイ科ヒガイ亜科ヒガイ属に属す。アブラヒガイやビワヒガイに近縁。府内では猪名川水系や淀川水系に生息記録があるが、現在個体数は減少している。 亜種の関係にあるビワヒガイに似るが吻(ふん)が丸いことや頭が小さく、 眼が大きいこと、尾ビレの切れ込みがゆるやかであることなどから見分けられる( カワヒガイとビワヒガイの区別点)。また本種は全長で13㎝程度と大きくならない。河川の中流から下流域や灌漑用水路に生息し、 砂や砂礫底を好む。 産卵期は5-7月で、オスには顕著な婚姻色が現われる。オスの婚姻色は ビワヒガイよりも明瞭で体とヒレは黒ずみ、眼は赤くなり、ほほとエラブタはピンク色になる。背ビレの黒色帯は不明瞭になる。 ヒガイ属の魚はタナゴの仲間と同じく、卵をイシガイなどの淡水二枚貝に産み付ける。タナゴとの大きな違いは、 タナゴが貝の出水管に産み付けるのに対して、ヒガイは入水管 に産卵することである。そのため、卵は貝のエラに入らず、外套腔に産みつけられる。また、 ヒガイの産卵管はタナゴに比べてきわめて短い。卵はほぼ円に近い楕円形で約5mm(吸水後) と大きく、水温20℃で約10日で孵化する。ふ化仔魚は全長約9mmですでに口は開き、眼も完成して背ビレや尾ビレの形成も始まっており、 すぐに貝から泳ぎ出す。これらの点もふ化仔魚が未発達な状態のタナゴ類とは異なる。カワヒガイやビワヒガイの属するヒガイ亜科には ムギツクやモツゴなどもいるが、これらヒガイ亜科の稚魚は互いによく似ている。 環境省レッドリスト準絶滅危惧種、大阪府レッドリスト要注目種。 |