ウグイ
ウグイ
 本種はコイ科ウグイ亜科に属し、国内では琉球列島や四国瀬戸内側の一部以外の日本全国に広く分布する。池沼・湖、河川の上流から下流まで、さらに汽水域、内湾、外海の沿岸部にも生息し、淡水で一生を終える淡水型と河川で産まれて後に海に降る降海型が存在する。このように適応性に優れ、分布範囲も広い種であるが、府内での生息数は少なく、猪名川水系、大和川水系、淀川水系での採捕がまれにあるにすぎない。
 河川では主に淵にすむが、平瀬で摂餌することも多い。湖では開けた水面の中層や上層を泳ぐ。雑食性で水生昆虫や付着藻類、さらに他の魚の卵や稚魚、動物の死骸まで貪欲に食べる。産卵期は春から夏にかけてで、南の生息域ほど早い。本州では桜の開花時期と一致する。産卵期には雌雄ともに、背側・側線・腹側に沿って3本の赤色縦条が現れる。この赤色縦条の本数や位置で近縁種のマルタウグイやエゾウグイと本種を判別できる。産卵場は河川の瀬で、群れで礫底の中に産みつける。卵は吸水後で2.5-3mmと大きい。約一週間でふ化し、一年で5-10cmに成長する。淡水型は2-4年で成熟するが、降海型はふ化後1-数年を河川で生活した後に降海し、1-数年の海洋生活を送った後に河川に遡上して産卵する。大阪府レッドリスト要注目種。


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