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平成18年版大阪府環境白書 「第2章 環境の状況及び講じた施策」

第2節 環境への負担が少ない健康的で安心なくらしの確保(健康)
1 自動車公害の防止

(1)主な目標と現状

【主な目標】

  1. 平成22年度までに二酸化窒素(NO2)及び浮遊粒子状物質(SPM)の環境保全目標を達成します。
  2. 平成22年度までに、自動車から排出される窒素酸化物及び粒子状物質の特定地域における総量の削減等に関する特別措置法(自動車NOx・PM法)の対策地域における自動車排出窒素酸化物(NOx)の総を16,450トン/年、自動車排出粒子状物質(PM)の総量を740トン/年まで削減します。
  3. 平成22年度までに、道路に面する地域において、環境騒音の環境保全目標の概ね達成をめざします。
【基準年度の状況】
  1. 「大阪府自動車排出窒素酸化物及び自動車排出粒子状物質総量削減計画」の基準年度である平成9年度の二酸化窒素及び浮遊粒子状物質の環境保全目標達成率は、それぞれ66.4%、33.3%でした。
  2. 平成9年度の対策地域における自動車排出窒素酸化物の総量は27,260トン/年、自動車排出粒子状物質の総量は3,170トン/年でした。
  3. 自動車騒音については、数次にわたる自動車1台ごとの単体規制の強化が国によって実施されています。また、府内の道路管理者及び関係機関による大阪府道路環境対策連絡会議において、自動車騒音の深刻な地域における沿道環境対策の実施方針「大阪府域の沿道環境対策について」(平成9年度)が策定され、遮音壁や低騒音舗装等の道路構造対策、道路網整備や交通管理・規制等の交通流対策を推進しました。
    しかし、騒音規制法に定められた要請限度※4を超過する地域の解消には至っておらず、面的評価による道路に面する地域における平成13年度の環境保全目標の達成率は71.0%でした(面的評価は平成13年度から開始)。
【現状】
@ 二酸化窒素の年平均濃度は緩やかに減少しており、平成17年度の環境保全目標の達成率は、一般環境大気測定局(以下「一般局」という。)で昨年度に引き続き100%、自動車排出ガス測定局(以下「自排局」という。)で92.3%、一般局及び自排局をあわせた全測定局で97.2%でした。

 

浮遊粒子状物質の年平均濃度も緩やかに減少しており、平成17年度の環境保全目標の達成率は、一般局で98.6%、自排局で97.2%、一般局及び自排局をあわせた全測定局で98.1%でした。環境保全目標の達成率は、大気汚染物質の排出削減が進展しても、黄砂など気象等の影響により年度によって変動があります。今後も環境保全目標の達成維持に向けた総合的な諸施策を計画的に推進する必要があります。

 

府内の自動車保有台数は、乗用車が増加する傾向にありますが、環境負荷の大きいディーゼル車の割合は減少してきています。平成16年度では、対策地域における自動車排出窒素酸化物の総量は21,550トン/年、自動車排出粒子状物質の総量は1,820トン/年まで削減されました。

 

図−23 自動車保有台数の推移

図‐23自動車保有台数の推移

(注)

1 国土交通省調べ

2( )内は平成4年度末を100とした指数を示す。

3 乗用車:普通・小型・軽乗用車
貨物車:普通・小型・小型三輪・軽貨物車及び被牽引車
その他:乗合車・特殊用途車、二輪車

 

B 自動車騒音については、関係機関の連携のもと道路構造対策、沿道対策及び交通流対策を実施しました。
面的評価による道路沿道における環境保全目標の平成16年度達成率は74.4%であり、経年変化はほぼ横ばい状態でした。
要請限度値との比較でも、特に夜間に超過する地域が存在するなど、今後も低騒音舗装の敷設などの道路構造対策をはじめ諸対策の

継続・強化が必要となっています。

 

図−24 ディーゼル車の割合の推移

 

図‐23自動車保有台数の推移

(注)国土交通省調べ

図‐19 二酸化窒素濃度(年平均値)の推移

図‐19 二酸化窒素濃度(年平均値)の推移

(注)10年間継続して測定を行い、かつ各年度の測定時間が6,000時間以上の測定局の測定値を用いた。

 

図−20二酸化窒素の環境保全目標達成状況の推移 図‐19 二酸化窒素濃度(年平均値)の推移

 

図‐19 二酸化窒素濃度(年平均値)の推移

※4 要請限度
自動車騒音について国が定めたその限度を超えること
によって、周辺の生活環境が著しく損なわれると認め
るとき、市町村長は騒音規正法に基づき都道府県公安
委員会に交通規制等の措置を要請することができる。

 

 

図−21 浮遊粒子状物質濃度(年平均値)の推移

図‐20 浮遊粒子状物質濃度(年平均値)の推移

図−22 浮遊粒子状物質の環境保全目標達成状況の推移(長期的目標)

図‐22 浮遊粒子状物質の環境保全目標達成状況の推移(長期的評価)

図‐23自動車保有台数の推移

 

 

 

 




(2)平成17年度に講じた施策

(1)自動車排ガス対策

■ 総量削減計画の推進

「大阪府自動車排出窒素酸化物及び自動車排出粒子状物質総量削減計画」(大阪府自動車NOx・PM総量削減計画)に基づき、低公害車・低排出ガス車の普及促進、自動車走行量の抑制、交通流の円滑化等の諸施策を関係機関等と連携して計画的、総合的に実施しました。また、平成17年度は計画の中間年度に当たるため、中間評価を実施し、計画の進捗状況を確認した結果、計画は順調に進行しており、目標は達成できる見込みです。ディーゼル車買替緊急融資制度(再生)

■ ディーゼル車買替緊急融資制度(再生)

中小企業者が、自動車NOx・PM法の規制に伴うディーゼルトラック・バス等の買替えを円滑に行えるよう、購入車両を担保に、第三者保証人なしで利用できる融資制度を民間の金融機関・保証機関と共同で実施しました。(平成17年度実績266台、平成16年度からの累積472台)

《ディーゼル車買替緊急融資制度のHP》
http://www.epcc.pref.osaka.jp/kotsu/teikougai/

■ 大阪グリーン配送推進運動の展開

物品の輸配送に低公害な自動車を使用する「グリーン配送」の取り組みを普及させるため、大阪自動車環境対策推進会議において、「大阪グリーン配送推進運動」を進めました。グリーン配送に取り組む事業者を広く募集し、その取り組みをホームページ等に掲載することで環境に配慮した輸配送の普及を図りました。平成18年3月末現在、運動に参加する「グリーン配送推進事業者」は111社となっています。

《大阪グリーン配送推進運動のHP》
http://www.epcc.pref.osaka.jp/kotsu/gsuisin

■ 総量削減計画の推進

自動車排出窒素酸化物等の総量削減に係る各種の対策を、府をはじめとする多様な主体の緊密な協力の下で総合的かつ強力に推進していくため、平成15年7月に策定した「大阪府自動車排出窒素酸化物及び自動車排出粒子状物質総量削減計画」に基づき天然ガス自動車等の低公害車の普及促進、輸送効率の向上などによる自動車走行量の抑制、交通流の円滑化等の諸施策を関係機関等と連携して実施しました。

■ 事業者の排出抑制対策の促進

自動車NOx・PM法に基づき、府内の対象地域(37市町)を使用の本拠としている自動車(軽自動車、特殊自動車、二輪を除く)を30台以上使用する事業者に対して、自動車使用管理実績報告書の提出を求め、窒素酸化物等の排出抑制を指導しました。また、事業者に対して、急発進をしないなど環境にやさしい運転であるエコドライブの普及を推進しました。

■ 低公害車等の普及促進

天然ガス自動車などの低公害車や京阪神七府県市指定低排出ガス車(LEV−7)※5の普及促進を図るため、公用車への率先導入(95台)を行ったほか、低利融資や助成制度、自動車税の軽減(グリーン税制)などを実施しました。

《京阪神七府県市自動車排出ガス対策協議会のHP》
http://www.lev-7.jp/
※5 京阪神七府県市指定低排出ガス車(LEV−7) ガソリンやLPGなどの通常の燃料を使用する自動 車のうちでも窒素酸化物や粒子状物質などの大気汚 染物の排出量の少ない自動車です。平成8年度か ら京阪神の6府県市で指定し、普及に努めています。 平成18年4月に堺市が加わり、「京阪神七府県市 指定低排出ガス車(LEV−7)」に改称しています。

図−25指定LEV-7車証

図‐26指定LEV‐6車証

図−26低公害車普及状況(府内)

図‐27 低公害車普及状況(大阪府)

(2)交通流・交通量対策

図−27するっと交差点対策

図‐28 するっと交差点実施前後

■ 交通需要マネジメント(TDM※6)施策の推進

交通渋滞の緩和を目的に、駅へのアクセス改善強化、パークアンドライド・都市型レンタサイクルの利用促進、鉄道からバス等への乗り継ぎ利便性を高めるためのバスの行き先案内や乗り継ぎ情報を提供する大型案内板の設置など、公共交通の利用促進を図りました。また、府民への広報啓発を目的として、平成11年度から提供しているTDM情報誌「どないすんねん!大阪の渋滞」の発行や啓発イベントを実施するとともに、公共バスの利用促進を図る「バスエコファミリーキャンペーン」の実施や、TDM施策を題材に小学生が考える「交通・環境学習プログラム」による総合学習、企業と連携し自動車利用を削減する取り組みである「事業所交通マネジメントプログラム」の実施などに取組みました。

《OSAKAレンタサイクルHP》
http://www.pref.osaka.jp/kotsudoro/rentamap/top.html
※6 TDM(交通需要マネジメント)…時間、経路、 交通手段の選択や自動車の利用方法などの交通行動 を変更することにより、都市あるいは地域レベルの 道路交通混雑を緩和する手法の体系のこと。

■ するっと交差点対策の実施

交通渋滞の緩和・解消を目指して、ボトルネックとなっている交差点に着目し、右折レーンの設置や延伸をはじめとする短期的なハード面の整備と、大阪府警による信号表示時間の調整などのソフト面の整備を一体的に行っていく即効性のある渋滞対策を実施しています。平成17年度は、府道八尾茨木線藤見・藤見東交差点など8箇所で対策を実施しました。

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