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2.生きもの救出作戦


<プールの生きもの救出作戦プログラム一例>

(低学年3、4年生向け)2時限(約90分)
1.進行上のポイント
@知識よりも体験重視(体験から自然の多様性と命のつながりに気づかせる。)
A双方向のやりとりでプログラムに集中させる。(クイズ等)
B1グループ(10人ぐらい)にスタッフ1人の割合が理想(保護者等の協力も得ること)。
Cできるだけ、意見、発見はすべて記録し、場合によっては、そこから話をもりあげる。また次の調べ学習等につなげる。
※たった一つでいいから、感動させることを目指す。生きものの存在、形態、動き、生態等、なんでもいい。何かに興味を持たせたい。

2.前日の準備
@下見をして、プールの生きもの生息状況、まわりの環境等、その他、プログラムに生かせるものを探しておく。
A事前に捕れる生きものは、説明用サンプルとして事前に捕っておく。
Bプールの水を30cm程度に減らす(塩素は絶対入れないこと)。

3.準備チェックシート
(道具類)
□アミ(1本/人)、□バット(3個/グループ)、□バケツ(2個/グループ)、□飼育容器、
□模造紙(約3枚)、□ガムテープ、□マジック(約3色)、□記録紙とペン(1枚/グループ)、
□ルーペ □実体顕微鏡
(事前準備)
□グループわけ □事前学習 □30cm程度まで水減らし

4.プログラム具体例

 
プログラム
内容
ポイント
準備物等
1 生きものクイズ
(約10分)
Q1:「プールに生きものはいるの?」
Q2:「生きものたちは何を食べて生きているの?」
Q3:「生きものはどうやって来たの?どこから来たの?」
@できるだけたくさんの子供に意見を言わせて、すべて模造紙に記録する。
Aこの時点では、答えは言わない。たくさん予想させる。最後に検証、説明する。
・Q1の質問について、YES、NO両方の意見を聞く。YESが多ければ、どんな生きものがいるか予想させる。NOが多ければ、なぜそう思うのか答えさせる。
・Q2の質問について、生きものの具体例をあげ予想させる。ヤゴが適当か。
・Q3の質問について、ヤゴはどうやってきたか?どこから来たのか?アメンボは?など。
答え記録用模造紙、マジック
2 プールのまわりを歩いてみよう
(約10分)
@プールのまわりをゆっくり歩き、生きもののこん跡やまわりの環境について、気づいたことを覚えておいてもらう。
A集合して、なんでもいいから、発見したことを言ってもらう。必ず模造紙に記録する。
B記録した意見について、ひとつひとつ確認する。もしくは説明する。
C面白い発見、または、教えたいことがあれば、現場に集め説明する。
※時間がなければ、最初からポイント3つほど押さえ、現場にて説明(ヤゴの抜け殻、落ち葉、周りの環境、とりのフン)
(ポイント)
生きものがプールに集まっていることを、証拠をもとに気づかせる。時間が結構かかるので、スタッフが先頭で誘導する。
(期待する発見)
・底に何かが動いていた。
・プールの壁に抜け殻があった。・落ち葉が沈んでいた。底に泥があった。
・プールサイドにヤゴの死骸があった、鳥のフンがあった。
・水面にはアメンボがいた。などの発見があればうれしい。
発見したこと記録用模造紙、マジック
3 生きものの捕獲及び分類方法の説明
(約10分)
上記の予想を受けて、次に検証を行う。
(捕獲実演)
@アミで壁にそって底の方をさらう。
A泥を白いバットに移す。他の2枚のバットに水をいれ、ヤゴとヤゴ以外の生きものに大まかにわける(一次分類)。
(分類)
@分類表等をもとに、生きものの分類の仕方を説明する。ヤゴの分類は低学年にはむずがしいので、ギンヤンマ、イトトンボ、それ以外にわける。場合によっては絵を書いて特徴を説明する。
(ポイント)
ヤゴ以外の生きものも捕獲させる。(底だけでなく水中、水面にいる生きものも捕獲する。)
※子供たちは、ヤゴのみに集中するおそれがあるので、すべての生きものに目を向けるようアドバイスする。
アミ、バット、バケツ、分類表
4 生きものの捕獲作戦開始
(約30分)
@アミ、バット等をグループごとに配布する。
Aグループごとにエリアを割り当てる。
B各グループで、捕った生きものをバットに移してもらう。
Cヤゴとヤゴ以外の生きものに大まかにわける(一次分類)。
(D実体顕微鏡観察コーナーで自由に観察してもらう。)
・ヤゴとヤゴ以外の生きものに大まかにわける作業は、スタッフも手伝う。
・だいぶん捕獲できたら、分類作業に移行させる。
(・捕った生きものを実体顕微鏡で観察するコーナーを設置する。)
(実体顕微鏡)
5 生きもの分類と集計
(約15分)
@スタッフがグループごとにまわり、分類のコツを教える。
A他のバットもしくはプラスティック容器に生きものをさらに細かくわけていく(二次分類)。
B各グループで種類ごとに数を数える。
C記録用紙に数をまとめ、スタッフに報告させる。
D模造紙にクラスごとに集計していく。
E今回の全体の特徴を説明する。前回または他の地域との比較も説明する。→クイズ1の答え。記録をチェックする。
・分類は少しややこしいので、スタッフ(保護者等も含む)も事前に勉強しておく必要がある。
・スタッフが手伝って、集計を進める。

(クイズ1の答え)=たくさんの生きものがプールを利用している。
記録用紙、ペン
6 クイズの答え説明
(約15分)
(クイズ2の答え)
=生態系ピラミッド、食う食われるの関係のページ参照。捕食方法のページ参照(アゴ飛び出し型、針型)。
※CD-ROMの内容を参考に!
(クイズ3の答え)
=どうやって来たのか?例えば、ヤゴは親が卵を産みに来たから。羽のあるものは飛んでやって来た。それでは、イトミミズは?
=どこから来たのか?
この答えはあえて言わない。次の学習のテーマとして残す。
・捕ったヤゴの中には、腹をピンセットでつかむと攻撃的にアゴを出してくるヤゴもいる。そんなヤゴがいれば、とても説明しやすい。
・プールにもダイナミックな生きものの関係が存在する。
・生きものの多様性とつながりを教える。
・たまたまトンボが産卵にやって来ている場合もある。ぜひ、生きた教材で説明したい。
・地域にあるふだんあまり気づかない自然空間を気づかせる。興味を持たせる。
生態系ピラミッドの図、食う食われるの関係の図
7 飼育方法の説明 @簡易飼育容器の作り方を知らない学校には、ペットボトルと割り箸を使って実演する。
※CD-ROMの内容を参考に!
(ポイント)
水、エサ、酸素、障害物(隠れるところ)、羽化棒など。
※CD-ROMの内容を参考に!
ペットボトル、割り箸
8 放虫、かたづけ @学校内のビオトープもしくは近くの池に放虫する。 (注意)
・放流は、時に既存の自然環境のバランスを壊す場合がある。そのこともよく教えた上で、適する環境へ放虫する。
 

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